転職する前に自分と職場を見つめ直す
本記事は僕が転職せずに自社にとどまっている理由を記載した記事です。
あなたの転職を決断する、または見送る判断ができる材料が一つでもあれば幸いです。
なぜ仕事をやりたくないのか
仕事に対するモチベーションが下がり、「やりたくない」と感じる理由は、人によって異なるかもしれません。
僕は2024/11/17 現在、入社5年目のプログラマですが、
明らかに今の作業はつまらないな、僕がやる意味はあるんだろうか?といった疑問を感じることがあります。
少なくともこれは入社当時のフレッシュな自分では考えられなかった思考です。
以下では、実体験と合わせて理由を掘り下げてみます。
刺激がなく、慣れきってしまった
仕事が作業化し、新しい刺激や挑戦がないと、どうしても退屈に感じてしまいます。
職場での業務が単調で、やりがいや達成感が得られないと、心が離れてしまう。
入社1年目で苦労して成し遂げた仕事は
入社2年目ではその7割の速さで完了でき、成長を感じることもありました。
しかし、3、4、5年目と同じ仕事をしていても、伸び代が少ないです。
既に80点で完了できるものが85点になったところで
0点から60点をとれた時の喜びには勝てません。
ただし同じ仕事でもさらに速く
しかも自分以外の誰かでも同じ質の仕事ができるように仕組みを作ることができれば
次回僕は安心して他人に任せ、自分は他の仕事に従事することができます。
同じ仕事といえど、そういうモチベーションがあることは留意したいです。
人間関係に難あり
同僚や上司との信頼関係やコミュニケーションが欠如していると、
ストレスや孤独感が募り、仕事そのものが嫌になってしまうことも。
職場での人間関係の悩みは、働く意欲を削ぎ取る大きな要因となります。
自分の場合では、あまりにも同僚の仕事のやり方がゆるいために
被害をこちらで対処しないといけないということがあったり。
こうなると、誰とも話したくない日があったり
話しかけられてもまた尻拭いか…とちょっと半ギレで応答したり
(※実際仕事の話題と関係なくても)
ということがありました。
なお、悩みは人間関係からのみ発生するという主張※もあり
僕としても人間関係とはそれほどにクリティカルな問題であると思っています。
やる気のない周りに対し一人だけやる気があるなんて状況ほど
孤独を感じる状況はないと思います。
※ベストセラーとなっている。
心理学者アドラーの考えを青年と哲学者の対談という形式で書いた書籍。
平易な言葉で書かれておりかなり読みやすい。
2周したが頭ではわかっていても実践は難しい。が、読んで良かった一冊。
おすすめ。
仕事より楽しいコトを発見した
普通、趣味ややりたいことなんて誰にでもあり、仕事よりそちらの方が魅力的に感じることはありますよね。
「こんな仕事早く終えて、早く帰りたいな」と思うことは小学生の時からおなじみの感覚ではないでしょうか。
ある体調の悪い日。僕は有給一日を使って生成AIとコンビを組んで
スマホアプリ開発に勤しみました。
会社での慣れきったつまらないプログラミングに比べて
新しい技術、新しい言語に触れ一人でアプリ開発をする感覚。
あの興奮はなかなか得られるものではありません。
休日明けから数日間は、この仕事つまんねーな…はよ帰りたいと思っていました。そういう時に限ってくる不具合のお知らせ。
「仕事やりたくない」を素朴に実行したらどうなるか
「仕事をやりたくない」という気持ちをそのまま実行に移すと、どのような結果が待っているのでしょうか。
自分はいつも「仕事やめたいな」→「でも〇〇だもんな…」と下記のように考えています。
食えなくなる
仕事を辞めると、当然ながら収入は途絶えるか減少します。
生活費や趣味に使うお金は貯金から捻出することになりますし貯金も有限なので、
定期的な収入がなくなるというのは、文字通り生きていけなくなることを意味します。
自由な時間を獲得できる代わりに、今ある当たり前を手放すこととなり
収入を確保する次の手段を考える必要がありますよね。
僕はこの当たり前ながらも最大の懸念事項を心に刻んでいます。
転職すれば人間関係はリセット
「職場の人間関係が原因で仕事をやりたくない」という場合、
転職によって新たな環境を手に入れることは有効な手段です。
パワハラやセクハラが横行する職場なんぞ、逃げるが勝ちとは思います。
仕事の内容より人間関係のほうが重要であると僕は考えており
仕事がどんなに単調だとしても愚痴を言い合える仲間がいたり
共通の話題で盛り上がれたり、職場が楽しいならば
なんとか働ける理由の一つになり得ると思います。
僕の職場はパワハラはないですが、
我慢することはたくさんあります。
やり方が緩い人、抜け漏れが多い人
愛想がない人、意味のない定例会議。
ただそれらは我慢できないほどではなく、
転職するリスクの方が大きいと考えているので
踏みとどまっている状態です。
転職すれば社内ルールもリセット
新しい職場では、これまでのルールや慣習に縛られずに働ける可能性があります。
煩雑な手続きや不合理な決まりごとから解放されることも転職の魅力の一つです。
ただし、新しい職場にも独自の文化やルールが存在するため、
それが自分に合うかどうかなど「転職してみないとわからない」、ある意味バクチのような状態です。
転職を決断するまでに考えたいこと
転職は人生を左右する大きな決断です。
いざ実行する前に一度立ち止まって、今の会社と自分を分析してみましょう。
会社上層部の考えが理解できるか
現在の会社がどの方向に進んでいるのか、上層部が掲げるビジョンや戦略に納得できているかを考えましょう。
もしその方向性が自分の価値観やキャリアプランと大きくずれているなら、
転職を考える良いタイミングかもしれません。
例え自分の周りとそりが合わなくとも、
会社上層部の役員レベルの人と話す機会があれば考え方が変わる可能性があります。
会社を経営している人たちなので視点が一層高く、
今自分がうまく言葉にできない不安や会社に対しての想いがあれば
役員からすれば既に一度通っている道の可能性もあるので
相談してみる価値はあります。
自分はこのパターンでした。
今の会社の良いところはあるか
辞めたい気持ちが強いと、どうしても会社の悪い部分ばかりが目に入ります。
しかし、冷静になって今の職場のメリットをリストアップしてみると、良いところはあるかもしれません。
福利厚生や通勤時間の短さ、入社したての頃の待遇など。
転職すると今満足している点が、逆に足りなくなる可能性があります。
労働市場にて自分に価値があるか
転職を成功させるには、自分のスキルや経験がどれだけ市場で評価されるかを知る必要があります。
これまでのキャリアが武器になるのか、さらなるスキルアップが必要なのかを正確に把握することで、
転職後の失敗を防ぐことができます。
もし必要なら資格を取得したり、全く未知の分野について勉強してから
転職に望む必要もあるでしょう。
会社とは関係なくスキルアップに向けて努力する
会社では関わった業務に関してはどんどん慣れ後輩や関係ない分野の人からは、
プロフェッショナルとして見られます。
実際、エンジニアでは勤務年数が多くなると
深く深く専門性を磨いていくことに特化しがちです。
しかし逆に、会社で関わらないことについては知識が乏しく、
自分から行動を起こさない限りはその状態が続いてしまいます。
これでは自分の価値が上がらないことになります。
(と、僕は自分で思っています。)
プログラミング
近年、プログラミングスキルは多くの職種で必要とされています。
独学で始められる教材も豊富にあるため、初心者でも取り組みやすい分野です。
また、成果が目に見えやすいため、自己成長を感じやすいのもメリットです。
書店に行けば3000円程度で書籍が購入できます。
ただし、PCを持っていない方は10〜20万円ほどを予算に購入を検討した方がいいですが…
論理思考能力や情報収集ができないと
開発環境を用意したり、プログラミング自体滞ったり意味不明なエラーでイラついたりします。
ブログ
ブログは、自分の考えをアウトプットする場としてだけでなく、
マーケティングやライティングのスキルを磨くのに適しています。
副業として収益化できる可能性はありますが、根気良く続けないと、、、と思っています。
文字起こしすると考えが整理できたり、
僕の本職はプログラマですが、ワードプレスのUIなど
最近の技術に触れたりすること自体が勉強になったりしています。
ちなみに、ワードプレスを利用するにあたって
Html & Cssの知識があると少し自分流にカスタマイズした
サイトを運用できます。
読書
読書は知識を広げるだけでなく、新たな視点を得たり、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
〇〇入門など、業界の知識を簡単に習得できるのはメリットでしょう。
ただし、読書はいわば教科書的な知識を手にいれる手段でしかないことも注意しておきたいです。
実際にはもっと複雑だったり、会社ごとに特有なルールがあったり
実際にやってみないことには何も始まっていないことを心得る必要があります。
と僕はいつも思っています。
総評
以上、現状維持バイアスが強い自分からの視点でした。
新天地を求めるのはいいのですが
自分の価値・今の会社の長所短所、その比重をよく理解していないと
同じこと(転職)を繰り返すだけではないか、という自分への戒めでした。
転職をする勇気はまだない
正直腹が立つことは多い職場ですが、辞める勇気はまだありません。
ポジティブに捉えると、入社1〜3年目くらいではまだそんなことを考える余裕もなかったが
もう会社の業務には慣れ、好き嫌いのバイアスはあるものの
腹が立つほどには仕事にプライドが芽生えたと言えます。
かといって職場を変えたところで別の問題も発生するでしょうし、
そもそも自分の市場価値という意味で、自分は資格も特に持っていませんから
転職できるのかという不安があります。
役員レベルの人から教わって
会社には会社のビジョンがあります。
ただ、役員の階層では共通認識があるものの
レベルが高すぎたりやる気のある社員もおらず下位層まで伝わっていない、ということもありました。
逆に上位層がボンクラでというケースもあるかもしれませんが…
中小企業のあるあるかもしれませんが
役員と平社員の距離が近いです。一緒にお昼行って〜…なことはよくあります。
そのような場で話を聞いたり、全体朝礼などで話を聞いていると
やはり視点が何段も高いことに気付かされます。
ほとんどプログラミングしかしていない自分と
営業、経営、社内教育といったさまざな問題に取り組んでいる
という違いがあるので当然なのですが。
高い視点から語られると
日々の些細な問題など早々に解決して
会社の目標を達成したい→自分の給料を上げたいという想いが芽生えました。
結局、周りに腹が立つこともあるけど、
トップはとても頭のいい人たちの集団なのだなとわかって
主にそれが自分が会社に留まる理由となりました。
最終的には留まる理由と離れる理由の総合的な判断になると思います。
もし、今の会社のトップの考えに共感できなければ、僕は転職していたと思います。
以上です。お疲れ様でした。
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